![トイレ掃除](https://www.pasona-sp.com/wp-content/uploads/2017/10/toire01-300x200.jpg)
年末の大掃除、トイレ編です。
大掃除だからというだけでなく、普段のトイレ掃除にも活用できます。
でも新年を迎えるための大掃除、重曹とクエン酸を駆使して、特に念入りにやりたいと思います。
普段後回しにしているしつこい汚れや、目につかないところまでしっかり掃除しましょう。
目 次
大掃除のトイレ掃除には重曹とクエン酸 掃除の流れ
汚れは、汚れの性質と反対の性質を持つもので中和し、分解することで落とせます。
トイレの汚れは、酸性とアルカリ性の物質が混ざった複合汚れです。
弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を併用することで、効果的に汚れを分解できます。
重曹(弱アルカリ性)が効果的な酸性汚れ</span >・・・便器やタンク内の黒カビ・ぬめりなどの酸性汚れに
重曹には黒カビに含まれるタンパク質を分解する作用や、細かい粒子で傷を付けずに汚れを削り落とす研磨作用があります。
また、アンモニア臭や腐敗臭の元となる物質を、中和することで臭いを消す消臭効果もあります。
クエン酸(酸性)が効果的なアルカリ性汚れ</span >・・・水垢や尿石などのアルカリ性の汚れに。
尿石は、便器に付着した尿が菌によってアンモニアに分解され、水に溶けないカルシウムと混じって蓄積したものです。
尿石を放っておくと菌の増殖や悪臭の原因となるため、クエン酸で科学反応を起こして落とす必要があります。 クエン酸には除菌・抗菌効果もあります。
重曹とクエン酸を混ぜると炭酸ガスが発生し、気泡が汚れに吸着して落ちやすくなります。便器内の頑固な汚れには合わせて使用します。
![重曹とクエン酸](https://www.pasona-sp.com/wp-content/uploads/2017/10/toire05-300x220.jpg)
※クエン酸と塩素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生し大変危険。絶対に混ぜないで!。
トイレ掃除の流れ
準備
・トイレの中に置いてある物(便座カバー、マットなど・ペーパーストッカーやホルダー・掃除用具・汚物入れなど)を一度全てトイレの外に出します。
・照明、天井、壁などはハケで埃をはらい掃除機をかけます。
いきなり濡らしたり洗剤をつけたりするとかえって埃がとりにくくなります。
手洗い場や便座や便器もハケでやさしくなでるようにブラッシングします。
便器の裏や奥も埃がたまっているのでよく掻き出すようにして汚れをとり掃除機の細いノズルなどで吸いとります。
床も奥から入口にかけて同様にして埃をとります。
重曹・クエン酸は、掃除する個所や汚れによって、粉のまま、または水に溶かした液をスプレーして使います。
水溶液を作る
重曹水
40℃くらいのぬるま湯200mlに重曹を大さじ1杯くらい混ぜて、スプレーボトルに入れてよく振ってまぜます。
クエン酸水
200mlの水にクエン酸を小さじ1杯程度溶かして、スプレーボトルに入れてよく振ってまぜます。
クエン酸は水に溶けやすいので、汚れ具合に合わせてクエン酸の分量を多くするなど調整します。
水溶液を入れるスプレーボトルは100均などで売っています。またペットボトルにつけるブラシやスポンジのついたものもあります。
用意するもの
・雑巾・タオル・マイクロファイバークロス・古ストッキングなど
・重曹水、クエン酸水・それぞれ粉のままのものも用意
・トイレ掃除ブラシ
・スポンジ、メラミンスポンジ
・ゴム手袋、マスク(必要に応じて)
・灯油ポンプ、バケツ あるいは雑巾やスポンジ
※便器の水がたまっている箇所もしっかり掃除する場合は、水をくみ出すため
トイレ掃除のやり方
![掃除順番](https://www.pasona-sp.com/wp-content/uploads/2017/10/toire03.png)
1.天井・壁・ドア・窓・ペーパーホルダーなどの掃除
重曹スプレーをタオルなどに吹き付けて、壁やドアを拭きます。
ドアノブも忘れずに。
重曹は手垢汚れにも効果的です。
ペーパーホルダーや電気のスイッチなども拭きます。
重曹での拭き掃除が終わったら、クエン酸スプレーを吹き付けたタオルで同じように拭きます。
窓のサンやドアの開閉部分の隙間、普段あまり目につかないところは見落としがちなので、忘れず拭きます。
後は2回くらい水拭きをし、乾拭きで仕上げます。
照明もカバーがあれば取り外して重曹水で洗います。
取り外せない形ならタオルに重曹水を吹き付けて拭きすます。
同様に水拭きと乾拭きをします。 窓や窓のサンも同様にきれいにします。
2.タンクまわり・便器の蓋などの掃除
ウエスやタオルなどに重曹スプレーを吹き付け、十分重曹水を含ませます。
タンクの前面や横、隙間などをくまなく拭きます。
便座の蓋の表、裏を拭きます。
汚れが取れたら、水拭きします。
拭き跡が残らないよう仕上げに乾拭きをします。
タンク上の手洗い用蛇口や配管と水受けの水垢には、クエン酸スプレーを使用します。
クエン酸水を含ませた布巾などで拭き取るか、表面にスプレーしたあとメラミンスポンジなどで擦ります。
パイプも磨きます。
汚れが強い場合はテッシュなどで湿布して更にクエン酸水を吹きかけしばらく放置してから拭き取ります。
水垢が取れたら仕上げに水拭きをします。
※酸性のクエン酸は、タンク内の器具を痛める可能性があるため、タンク内の掃除には使用不可。
水受けの表面のみの掃除に使用します。クエン酸水がタンク内に流れないように注意します。
トイレのタンクには、タンクの上に水が流れるタイプと、蓋のみのタイプがあります。
水が流れるタイプは、蓋につながるパイプで簡単には外せないので、蓋を少し持ち上げて、できる範囲で蓋をずらし掃除します。
重曹1カップ(120g)をタンクに入れて6時間程放置して、汚れを浮かせて水を流します。
寝る前や出かけている間などの時間を利用して浸け置き洗浄します。
汚れが溜まらないよう、月に1回くらい浸け置き洗いするといいでしょう。
3.便器の内側の掃除
便器の内側にまんべんなく重曹スプレーを吹き付けます。
3分ほど放置してからトイレブラシで磨き上げます。
黄ばみが落ちない場合はクエン酸スプレーを吹き付けて磨くと落ちやすくなります。
頑固な汚れはトイレットペーパーで湿布してスプレーを吹き付けます。
しばらく時間を置いてからブラシで擦ります。
水を溜めている部分の黒い輪染みは、重曹とクエン酸を粉のまま合わせて使用します。
重曹とクエン酸を順番に振りかけ発泡させ、20分程放置して汚れを浮かせてからブラシで擦ります。
![便器内側掃除](https://www.pasona-sp.com/wp-content/uploads/2017/10/toire02.png)
また、水を溜めているところの尿石汚れが激しい場合、トイレブラシで擦っても落ちないことがあります。
その場合は水を抜いてから掃除します。
灯油ポンプなどで水を汲みとるか、ゴム手袋をして、スポンジや雑巾に水を吸わせてバケツに絞り出すようにして水を抜きます。
重曹とクエン酸を順番に振りかけ発泡させシュワシュワと泡だってきたら、そのまま20~30分放置します。
トイレブラシで擦り落とします。
頑固な汚れでブラシでも落ちない場合は800番~2000番くらいの水ヤスリで擦ります。
あまり力をいれずに根気よく落とします。
目の粗い(番数の少ないもの)のを使うと便器を傷つけ、そこに汚れが溜まってしまうので注意。
それでもところどころ摂れていない汚れは軍手で攻めます。
まずゴム手袋をはめ、その上から軍手をはめます。
その軍手をはめた手で直接汚れを擦り取ります。
自分の手であればブラシでは届きにくい部分のよごれまでがっちり捉えて逃がしません。
汚れた軍手を捨てる前に是非ためしてみてください。
そしてニオイの原因にもなる便器フチ裏のがんこな尿石汚れには「かかと用の軽石」を使うと効果的です。
軽石でこすれば便器をキズつけずに汚れだけをおとせます。
スポンジで仕上げ、汚れが落ちたらトイレブラシで擦りながら水を流します。
ついでにブラシも水洗いです。
4.床・便器まわりの掃除
重曹スプレーをタオルなどに吹き付けて、便器を拭きます。
この時便器の後ろ部分や便器を止めているネジ(陶器でカバーされている)なども忘れず拭きます。
同様に床の部分にも 重曹スプレーをタオルなどに吹き付けて拭きます。
重曹での拭き掃除が終わったら、クエン酸スプレーを吹き付けたタオルで同じように拭いていきます。
汚れが落ちたら水拭きし、仕上げに乾拭きします。
※床がフローリングの場合、重曹の濃度が高いものを使って頻繁に床掃除すると、フローリングのワックスが溶けてしまうことがあります。ワックスがけされたフローリングには、かなり薄めの重曹水を使用します。
トイレの汚れや臭いの予防
仕上げに古ストッキングで蛇口やパイプなどの金属部分を磨きます。
ピカピカに光りますよ。
重曹には、消臭効果や湿気を吸収する効果があるので消臭剤として使います。
口の大きい容器(空き瓶や紙コップなど)に重曹を粉のまま半分くらい入れて、床の隅など邪魔にならないところに置きます。
重曹は消臭剤としてはトイレにはぴったりです。
重曹の消臭効果を保つには2週間に一度くらい容器の中の重曹をかき混ぜます。
湿気を吸って固まった重曹をほぐし、下の方の空気に触れていない重曹と入れ替えます。
これで消臭効果が長続きします。 2~3ヶ月経ったら消臭効果が薄れるので、タンクに入れてタンク内の掃除に使用します。
消臭だけでなく芳香剤として使う場合は、小皿や小さめの瓶に大さじ3~4杯の重曹を入れ、好みのアロマオイルを数滴加えて混ぜます。これは、高い位置、棚の上やタンク上(水が流れないタイプ)などに置きます。
香りがしなくなったら新しい重曹・オイルと取り替えます。
トイレの大掃除 さいごに
トイレ掃除は、埃をとる⇒重曹水・クエン酸水で拭き掃除⇒水拭き⇒乾拭きの繰り返しです。
汚れの程度により、組み合わせたり、何度か繰り返したりして落としていきます。
トイレがいつも清潔できれいだと気持ちいいですよね(^^)
トイレの神様も喜んで金運アップなんていうご褒美がもらえるかもです(笑)
トイレの神様の話は、信じる信じないは気持ちの持ちようなのですが・・どうせならポジティブに居ると思っていつもきれいにすることで嫌なお掃除も楽しくできます。