パソコンの処分!2003年~のPCは費用がかからないって知ってる?
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最終更新日:2021/01/03
PC・スマホ
最近よく知人などからパソコンの捨て方を聞かれます。
ずっとWindows7を使っていた人たちがWindows10に買い替え、しばらくは両方使って、今になって処分を考えだしたからなんですね。
どうやって処分したらいいかわからない、データの消去は自分でするのか?費用はかかるのか?業者に頼むのか?などなど。そんなことですね。
パソコンの処分のしかた
既に処分した人の話をきくと、無料で引き取ってもらった。
業者に代金を払って引き取ってもらった。
分解して燃えないゴミで出した・・・
いろいろですが、パソコンリサイクル法を知っている人はいませんでした(^^;)
更にこういった場合、データの消去も(ゴミ箱に入れたくらいで)していないようでした。
街中をトラックで走りながらスピーカーから「いらなくなった家電品もパソコンも無料で引き取ります」というアナウンスをしているのをよく耳にします。
これは危ないかも。
家電もパソコンもリサイクル法で定められた方法で捨てないといけないわけで、家電はお金がかかります。
それを無料でというのは、想像ですが、これは安く海外に流すか、レアメタルや部品などのお金になる物を取り除いてから不法投棄している可能性があるわけです。
無料で引き取ったものをお金を払って処分するとは考えにくいです。
パソコンは2003年以降のものは買った時に既にパソコン代金に処分費が上乗せされているので、無料なんですが、それを業者にお金を払って処分してもらうのは2重払いになるんですね。
パソコンリサイクル法とは
引用 東京都環境局
パソコンは、中古再生部品としての再利用や、鉄、銅、アルミ、貴金属、ガラス等の資源を回収することができます。
「資源の有効な利用の促進に関する法律(資源有効利用促進法)」において、「指定省資源化製品」、「指定再利用促進製品」に指定され、製造業者に対してリデュース、リユース、リサイクルに配慮した設計が義務付けられています。また、「指定再資源化製品」に指定され、13年4月に使用済みとなった事業系パソコンについて製造業者等(製造業者、輸入販売業者)に対して、回収・再資源化の義務が課せられました。
一方で、家庭から排出されるパソコンのほとんどは、不燃ごみや粗大ごみとして自治体により処理されていましたが、平成15年10月に、家庭系パソコンについても、「資源有効利用促進法」に基づき、製造業者等に対して、回収・再資源化の義務が課せられ、リサイクルが始まりました。
パソコンを廃棄する際は、各製造業者等に申し込んで引き渡すことにより、貴金属やガラスなどがリサイクルされます。このリサイクルに要する費用は消費者が負担することになっています。
とあります。
要するにパソコンショップでパソコンを買った時に既に処分費用は払ってあるのでメーカーが回収処分してくれるというものです。
そういったパソコンにはPCのどこかに下のようなリサイクルマークが貼られています。
まずは自分のパソコンがいつのものでこのマークがあるかどうかを確認してみましょう。
2003年よりもっと以前に買ったものはリサイクル料金がかかります。
分類 |
回収再資源化料金 |
デスクトップ型パソコン(本体) ノートブック型パソコン 液晶式表示装置 液晶ディスプレイ一体型パソコン |
各3,150円 |
ブラウン管(CRT)式表示装置 CRTディスプレイ一体型パソコン |
各4,200円
|
それぞれの購入したメーカーのホームページに行くと詳しいやり方が出ています。
重量が1kg以下のパソコン、周辺機器(スキャナー、プリンターなど)、ワープロ専用機、PDA(携帯情報端末)は対象外。
プリンターなども処分したいという時は、居住している市などで粗大ごみとして処分できます。市によって違いますがプリンターだと200円くらいでしょうか。
データの消去
パソコンを捨てる時に気になるのは中にあるデータ。
パソコンにはさまざまなデータが残っています。
大事な個人情報もあると思います。
これらは自己責任で消去する必要があります。
データを消去する場合は一般的に次のようなことをすると思います。
が、ちょっと待ってください!
・ データを「ごみ箱」に捨てるまた、捨てたデータを「ごみ箱を空にする」でゴミ箱からも削除する。
これは復元が可能です。実際はデータが見えなくなっているだけの場合があり、ゴミ箱から消えたデータも復元が可能です。
・ソフトで初期化(フォーマット)する、 付属のリカバリーCDを使い、工場出荷状態に戻すなどの作業を行う。
これもハードディスク内に記録されたデータのファイル管理情報が変更されるだけで、実際はデータが見えなくなっているだけの場合があり、これらのデータも復元が可能です。
つまり、自分で知っているデータの消去法では、一見データが消去されたように見えますが、WindowsなどのOSのもとで、それらのデータを呼び出す処理ができなくなっただけで、本来のデータは残っている状態にあるということです。
消したつもりでも、特殊なソフトウェアを利用すれば、これらのデータを読みとることが可能な場合があります。
悪意のある人により、ハードディスク内の重要なデータが読みとられ、予期しない用途に利用される恐れがあります。
対処方法
じゃあ、どうすりゃいいのさ?!
となりますよね(^^;)
・専用ソフトウェアあるいはサービスを利用する
・ハードディスク上のデータを物理的・磁気的に破壊して、読めなくする。
といった方法があります。
パソコンの状態によっても消去のやり方は変わってきます。
・パソコンとHDDが稼働する状態(壊れていない)場合は専用ソフトや専用装置でデータを消去またはHDDを物理的に破壊する
・パソコン本体は壊れているが、HDDは稼働するという場合は、他の稼働可能なパソコンにHDDを接続して専用ソフト にてデータ消去できます。あるいは、専用装置でデータ消去できます。そしてこちらもHDDを物理的に破壊することで消去できます。
・HDDが稼働しない場合は専用装置でデータ消去するかHDDを物理的に破壊します。
専用ソフトウエアでデータを消去するというのはハードディスクに無意味なデータを上書きする方法です。
家庭でも事業者でも簡単に使用できる製品があるようですが・・・。
私の知人にはこれでも敷居が高そうです(^^;)
実際に行ったこと
私の場合、古いパソコンを処分した時にはリサイクルマークもありませんので有料になりました。
パソコンのメーカーのホームページで確認すると、リサイクル料も出ています。
料金を振り込み指示に従って梱包し引き取ってもらいます。
梱包は適当な箱など、なんでもいいようです。
ホームページに詳しいやり方があるのでその通りにして、宅配業者が指定した日に取りに来てくれるので簡単にできました。
データの消去に関しては、一応リカバリーしてパソコン上ではデータが消えた状態にはなっていますが完全消去をしたわけではないので、メーカーにそのことを伝え消えていない場合は消去を依頼しました。
リサイクルマークのあるものもメーカーホームページから依頼すれば簡単にできます。
パソコンが壊れて修理するより買い換えということで処分した時は、メーカーが下取りしてくれ、その時はデータ消去できないことを伝えやはりメーカーに依頼。
単に処分した時は、分解してHDDを取り出し、物理的に破壊しました(^^;)
これは厳密な意味ではデータの消去ではないのですがハードディスクを破壊することでデータの読み込みができなくなります。。
あなたの場合は?
・ソフトのインストールなどが苦にならない、ある程度パソコンについての知識もあるという方は、「専用ソフトウエアでデータを消去する」というのが手軽かもしれません。
そして買ったメーカーのホームページから処分依頼をします。
・ソフトのインストールとかリカバリーも、なんか難しそうという方の場合は、とにかく大事なデータ、みられては困るデータは削除します。
その上でメーカーにデータ消去も含めて引取り処分の依頼をします。
これらはたいていのメーカーがホームページで簡単にできるようになっています。
パソコンの処分 さいごに
パソコンはいろいろ使っているけど、よく解っていない、または困れば人頼りという人がまわりに多くいます。
それはそれでいいと思います。
が、パソコンには個人情報や他人のアドレス、また大事なデータが入っているという認識は必要です。
処分でも、業者に預ければちゃんとやってくれると勘違いしている人も多くいました。
安く処分できてよかったと言っていた人のパソコンはリサイクル料が購入時に入ってる価格のもの。
2重払いしてデータも悪用され、PCは富士山に不法投棄・・・されているかも、とは考えもしていないかもしれません(^^;)
パソコンの処分は確実な方法でちゃんとしたいですね。